アメリカ株・投資情報 ****************************************** ****************************************** 第49回 2011年 7月1号/全5回 今回の配信内容: 1.アメリカ株式相場 ー今後の展開ー 2.なぜ、リアル・アメリカ・インデックス 50銘柄が有効な指標なのか? こんにちは。有元(アリちゃん)です。 配信が遅れ気味で、大変申し訳ありません(礼)。 さて、関東地方は、昨日までかなり蒸し暑かったのですが、 今日はかなり涼しい一日になりそうです。明日からはまた、猛暑がやってくる、そうです。 福島原発事故以来、全国的に稼働を見合わせていた 原発を再稼働する動きが出てきました。 今日のニュースでは、再稼働の前に、日本全国の原発に ストレス・テストを実施して、クリヤーした原発のみ、再稼働 しよう、という事らしいです。 問題は、どんなストレス・テストを実施するか、です。電力会社 に都合のいいテストでは論外ですし、日本全国の原発が1基 も稼働できない状態でも困ります。原発は北海道・東北・関東・ 中部東海・関西・中国四国・九州で、全7ヶ所にそれぞれ 1基づつで充分だと私は思っています。場合によっては、 本州に2基、北海道に1基、九州四国に1基の、全4基でも 良いかもしれません。炉心溶融しても逃げ切れる広さを考え ますと(笑)、日本に2基でも多いかもしれません。1基で十分 かもしれないのです。 原発の電力供給分は、風力・地熱・太陽電池など代替エネル ギーを至急、普及しなければなりません。代替エネルギー用 配電線などのインフラ整備は、時間がかかりますが、大至急 すべきでしょう。 どちらにしましても、日本の様に国土の狭い国は、今後、 原子力発電に替わって、太陽電池・風力・地熱などの発電に シフトするか、外国から電力を購入する時代が来るはず、です。 さて、前置きが長くなりましたので(笑)、今回最初のトピックに移りたいと思います。 まず、最近のアメリカの各種株式相場のチャート分析をしてみます。 (1) 6月下旬から今までのアメリカ相場、特に、ラッセル2000の 指標を見てみますと、6月上旬に780ポイント付近で底を打っ てから、下値抵抗ラインの810を一気に越えてきました。4月 下旬の最高値868ポイントからの上値抵抗ラインの827ポイ ントも、あっさり上抜けしました。 (2) アメリカ国債の売りが、株式相場の上昇に貢献しているようで す。 10年物国債のチャートを見てみますと、株価の上昇が始まった 6月末から、窓開けた陰線のローソク足が続いています。 200日の長期移動平均線が、短期の移動平均線に下から抜かれ てしましました。 (3) 10年物の先物国債とSP500の対比で見ますと、6月末から 今まで、2つの指数とも一貫して下げていました。ですが、6月 末の4日で、SP500のトレンドに変化(上昇)がありまし た。 (4) インプライド・ボラティリィティで見てみますと、SP500と ナスダック100のそれは、投資家の恐怖を追いやってしまった ようです。 (5) 為替で言えば、豪州ドル・アメリカドルは、6月下旬に転換し て、豪州ドル買いの強いトレンドが現れました。この豪州ドル買 いトレンドは、アメリカ株買い、商品買い、のトレンドと同期す ると言われます。また、スイスフランは伝統的に、危機の際の逃 避通貨と言われます。ですが、このスイスフランが、ユーロや 米国ドルに押されて安くなっています。 つまり、リスクを取ろうとする投資家が、増えてきた証拠なので す。 今後数週間から、数か月にかけて、リスクを取る投資家が増え、 株式相場がさらに上昇するでしょう。ですが、チャート的には、 4月下旬に更新した高値をブレークできなければ、株価は、 秋を感じる頃には、さらに厳しい下降の秋風にさらされる はずです。「売り」を意識しながらトレードすることが、今後は さらに重要となるでしょう。 さて、今回最後のトピックは、リアル・アメリカ・インデックス について、です。このインデックスは、前回の配信でもご説明 致しました。 みなさんや私もよく知っている、ダウ工業平均株価は、 115年物のインデックス指標です(笑)。このダウジョーンズ は、今現在のアメリカの本当のビジネス傾向や、アメリカ人の生 活には、あまり関連がなく、経済の指標と呼ぶには問題なので す。 ダウ工業株も100年間で、何回も銘柄の廃止や変更がありまし た。 ですが、ダウ工業を構成する現在の30銘柄は、本拠地をアメリ カに置いていますが、利益の大半は、アメリカ以外で得たものな のです。なので、ダウ工業平均が、アメリカの本当の国内経済や 景気を反映しているとは、とても言えないのです。 もちろん、ダウ工業株に限らず、ほとんどのアメリカ銘柄は、 国際的に利益がありますので、アメリカ経済を反映した指標 ではないかも、しれません。ですが、なるべく、現在のアメリカ 国内の経済指標を反映したインデックス(銘柄)も、実在してい るのです。今回の配信では、最後に、このインデックスの50銘 柄をご紹介致します。 まず、そのインデックスの選択基準となる項目を書きます。 1.その企業が、その地方に貢献していること。雇用面や労働者 のプライドを喚起する、などです。 2. 50社が、50社とも、米国経済に貢献して、その企業に 物語があること。 3.時価総額(株価)が高くなくても、アメリカ経済にインパク トがあること。 4.アメリカ人に訴える企業家精神やイノベーションがあるこ と。 5.できるだけ、1州につき1企業だけ選ぶこと。 みなさんにも馴染みのある銘柄が、このリアル・アメリカ・イン デックス50銘柄に入っています。 アメリカの地方の経済をそのまま反映したインデックスなので す。 それではご紹介します。最近の利益率順です。( )内は 上場市場、ティッカー・シンボル。 本社のある州、です。 1.ターゲット(NYSE、TGT)ミネソタ州 2.ダブル・イーグル・ペトロリアム(NASD、DBLE)ワ イオミング 3.インテル(NASD、INTC)ニューメキシコ 4.デュポン(NYSE、DD)デラウェア 5.ロッキード(NYSE、LMT)メリーランド 6.アルトリア(NYSE、MO)バージニア 7.ワシントン・ポスト(NYSE、WPO)ワシントンDC 8.モンサント(NYSE、MON)ミズーリ 9.ハートランド・エクスプレス(NASD、HTLD)アイオ ア 10.ウォルマート(NYSE、WMT)アーカンソー 11.コカコーラ(NYSE、KO)ジョージア 12.イーライリーリリー(NYSE、LLY)インディアナ 13.フェデックス(NYSE、FDX)テネシー 14.グリーンマウンテン・コーヒー(NASD、GMCR)バ ーモント 15.ボストン・プロパティ(NYSE、BXP)マサチューセ ッツ 16.スプリント・ネクステル(NYSE,S)カンザス 17.ワイン・リゾート(NASD,WYNN)ネヴァダ 18.グッドイヤー(NYSE、GT)オハイオ 19.マクドナルド(NYSE、MCD)イリノイ 20.コノコフィリップス(NYSE、COP)アーカンソー 21.ナイキ(NYSE、NKE)オレゴン 22.ハーシー(NYSE、HSY)ペンシルバニア 23.サウス・ウェスト(NYSE、LUV)テキサス 24.ジョンソン&ジョンソン(NYSE、JNJ)ニュージャ ージー 25.ハワイアン・ホールディング(NASD、HA)ハワイ 26.モルソン・クアーズ(NYSE、TAP)コロラド 27.アポロ・グループ(NASD、APOL)アリゾナ 28.エムディ−ユー・リソース(NYSE、MDU)ノースダ コタ 29.ヤム・ブランズ(NYSE、YUM)ケンタッキー 30.ジェネラル・エレクトリック(NYSE、GE)コネティ カット 31.ハースブロ(NASD、HAS)ロードアイランド 32.フォード(NYSE、F)ミシガン 33.アマゾン(NASD、AMZN)ワシントン 34.バンコープ・サウス(NYSE、BXS)ミシシッピー 35.ハンツマン(NYSE、HUN)ユタ 36.アップル(NASD、APPL)カリフォルニア 37.ハーレーダビッドソン(NYSE、HOG)ウィスコンシ ン 38.ヒースサウス(NYSE、HLS)アラスカ 39.ダクトロニクス(NASD、DAKT)サウスダコタ 40.スティルウォーター・マイニング(NYSE、SWC)モ ンタナ 41.チェサピーク・エナジー(NYSE、CHK)オクラホマ 42.ゴールドマン・サックス(NYSE、GS)ニューヨーク 43.バークシャー・ハザウェー(NYSE、BRK.B)ネブ ラスカ 44.ショー・グループ(NYSE、SHAW)ルイジアナ 45.カーニバル(NYSE、CCL)フロリダ 46.ビーエムダブリュー(PINK,BAMXF)サウス・キ ャロライナ 47.バンクオブアメリカ(NYSE、BAC)ノースキャロラ イナ 48.マイクロン・テクノロジー(NASD、MU)インディア ナ ジャスト50銘柄にならないのは、インデックス落ちがあった、 ためです。 今回はサンプルということで、あっさり書かせていただきました(笑)。 今回の配信はこの辺で終わりに致します。 配信が遅れがちになり、大変申し訳ございませんでした(礼)。 それでは、今回の配信のキモです。 「アメリカ相場は、6月末から強気相場に転換しました。 4月末の直近の最高値を更新すれば、この相場は 本物です。しかしながら、チャートなどのテクニカル 分析では、再度の下落もあり得る予測もあります。 売りを念頭に入れながら買い進めましょう。ダウ工業 平均株価は、アメリカの本当の経済を反映している とは言えないのです。今回ご紹介した50銘柄の インデックス指数は、本物のアメリカ経済指数です。」 次回配信も、ご期待ください。 それでは、さようなら。 発行元:有元(アリちゃん)俊樹 問い合わせ先: confession007@hotmail.co.jp makemoney@goodluck007.sakura.ne.jp URL:http://blogs.yahoo.co.jp/confession415 無断引用・無断転記は、ご遠慮下さい。 投資は自己判断、自己責任でお願いします。 筆者と同じ利益が出ることを、必ずしも保障致しません。 |