サンプル:Ranp Fish

Ranp Fish
こんにちは、本誌を選んでいただき誠にありがとうございます。
   
この本は、私の母が数奇な人生の中大変不思議な体験をしたことで人とのつながりとはを考えさせられる昔話です。不思議な話なのです。賛否両論かと思いますがお話として楽しんでいただければ幸いです。このシリーズ三話以降は心霊体験等もございまが、体調の悪い方は控えていただいても結構です。解決済みの 昔 話 ですので。
では、第一話、息子に付いてきた一匹の子犬の 心温まるお話をお楽しみください。


      折  々  の  思  い  出

第一話  愛 犬 ゴ ン 家族の一員  愛犬ゴンに捧ぐ.....


私たち 家族にとって、ゴ ン と名付けた犬のことは 一 生 忘れる ことはないだろう...  家族の 誰かが ゴ ン の話をすると、笑いが 出たり 涙が 出たり する。

   
あれは 二番目の息子が 小学校の時 、友達と一緒に 子犬を拾ってきて、家の前の
        
           浜に 犬 小 屋 を作り、
   
学校へ行く前に、近所の お店で てんぷら を買って浜へ行き、
エサをやってから学校に通うようになり、
    
毎朝 犬に 会いに行くのを  楽しみに  していた。
    
   
         一週間ぐらいすると息子が、
   
      ”お母ちゃん....ゴンに エサを 持っていくのが 
            
              僕 一人になってしまった”
    

と寂しそうに話していると......   
   
    
        子 犬 の 鳴き声が した。
    
  
二人が 顔を見合わせながら 玄関に出ていくと、エサをやって帰ってきた 息子の 後を
       

子 犬は ト コ ト コ 付いてきたらしい。
    
   
浜の 小屋に 連れて帰って 置いて来ても、また付いてくる。そんなことが 何度か 続いているうちに、子犬は いつの間にか、
     
  
    私達の家に 住み着いて、家族の一員に なっていた。

  
子供が 学校に 行っている時は、どこにも行かず、 庭で寝ていた。
  
夫婦喧嘩をして、 主人に追い出されて二、三軒隣の おばさんの家に隠れていると、子供たちに 付いて来て、出たり入ったりしている。 

私が、
 
    ”ゴ ン。 ゴ ンが ここにおると(いると) パパに 

     見つかって怒られるき(から) 早よ帰れ” 
   

と言うと、
   
ゴ ンは 起き上がって ト コ ト コ歩いて 帰って行った。 
   
   
ゴ ンは 私を守って くれていると 思うと 涙が出てきた。
 
                                               前篇完  

                  中編へ 続く........


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