中山競馬場 <芝> 2回6日目、Aコースを使用。やはり土曜日は今開催で随一に時計の掛かる馬場。日曜も重からの開始で良馬場は見込めなさそう。先週以上に馬力は必須。内を通った先行馬が有利で、差す場合も内差しが決まるケースがいくつかあった。馬場劣化に伴い、そろそろ荒れも目立ち始める頃なので、次週からは差しの台頭も見られそう。 9R 山桜賞 3歳オープン 芝2000m (Aコース) ∴?モエレビクトリー ▽?ピサノカルティエ、?ハギノバロンドール、?ピサノエグゼ 【スタート後1コーナーまでの直線距離は400m程度。スタートから200mほどいくと5m上る急坂にさしかかり、ゴールまでこの坂を2度越えるので、中距離以上のスタミナが必要となる。どんなに馬場状態が良くても2000mギリギリしか持たない馬にとっては苦しい印象を持つ。最初の1コーナーまで十分に距離はあるが、多頭数の際における外枠馬はかなり不利。1800m戦ほどでもないが、こちらもやや内枠有利の傾向にあると言えそう。特に内の馬場状態が良い時の、外からの差し追い込み策はほとんど不発に終わる。少頭数か多頭数かでペースの振り幅が大きいコースで、前者の場合は前半が緩んでスローの上がり勝負となることが必至。その隙間を縫う感覚で、道中ある程度のペースで流れて尚且つ4コーナー手前の地点から仕掛け合いの持続力競馬となる】 11R 中山牝馬ステークス 4歳上オープン 芝1800m (Aコース) ∴?ハチマンダイボサツ ▽?ザレマ、?リビアーモ、?キストゥヘヴン、?アルコセニョーラ、?テンイムホウ 【スタンド前の上り坂の途中がスタート地点で、コーナー4回の内回りをきっちり1周するコース。上りスタートに加えて1コーナーまで200mほどしかないため、スタート後のポジション取りがポイントとなる。すぐにコーナーがあるので、被根幹距離のわりに序盤のペースは落ち着きやすく、ここのブロックでペースが速くならないと基本的に差し馬の台頭は難しくなる。ただし、重賞クラスになると中々スローペースとはならず、単調な上がりの競馬は望みにくい。前半の展開によって前と後りの有利不利が一気に変わってくるコース形態だが、1800m〜2000m辺りの条件において持続力競馬を前目で捌いている馬がコース巧者と呼べそう。スローになっても物理的な展開利を受けているので小回りコースなりに粘れてしまい、マイルより200m伸びた距離においてスローに近いミドルペースが主導なら、前に行けた馬が強いのも道理となる。小回りコースで4つのコーナーを越える条件である以上、内枠の先行馬が有利なことを強調しておきたい】 阪神競馬場 <芝> 1回6日目、Aコースを使用。先週同様時計の掛かる馬場。外差しがかなり利くようになっており、今週以降内はさらに悪化していくため、差し馬天国に替わっていくことも十分に考えられる。 11R フィリーズレビュー 3歳オープン 芝1400m (Aコース) ∴?コウエイハート ▽?スイリンカ(厚め)、?ワンカラット、?アンジュアイル、?ショウナンカッサイ、?ミクロコスモス(厚め) 【2コーナー奥のポケットからスタートし、3コーナーまでの直線距離は443mと長い。スタートしてから下りに差し掛かるために入りは非常に速く、全体的に速い平均ペースで推移しやすいコースである。ただし、前半3Fにおけるラップの刻みはクラスが上がってもほとんど差がつかない点は特徴と言える。ゴール前の急坂直前ではスピードの惰性に乗っている状態だが、それでもラスト1Fはガクッとラップが落ち込むので距離以上のスタミナを問われると考えたい。1200m戦との比較で逃げ馬が残る確率も格段に減っており、ラップ適性は合致しても距離適性はごまかし辛い模様。枠順別成績は1200mとほぼ同様の傾向で、真ん中枠及び最内を除いた内目の2〜4枠が良い】 中京競馬場 <ダート> 全体の時計が速いので、前に行ける組が優勢。4コーナー通過時点で、番手の位置につけいる事が望ましい。 10R 沈丁花賞 3歳500万下 ダート1700m ∴?スタッドジェルラン ▽?ハギノリベラ(厚め)、?シーポラリス、?スノーマジック、?コウヨウドリーム(厚め)、 【スタンド前の直線端からスタートで1コーナーまでの直線は370m。中京のダート番組はこの距離において最も多くレースが組まれている。下りのスタートということで入りが速く、先行争いが激しくなる傾向にある。小回りコースということで基本的に先行力は必要なのだが、ここでの消耗が激しすぎるのか、他場のダート1700m戦に比べて逃げ切りが困難というデータが出ている。捲くり差しが決まりやすい条件と言えそう。クラス毎のタイム差が明確な点が大きな特徴で、道中のペースに隙がないので競走能力がはっきりと反映されるコースと判断できる】 |