サンプル:文系頭のための簿記読本

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文系頭のための
     簿記読本
        サンプル号 200*.*.*.発行
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みなさん、はじめまして。稲山訓央です。
今日は第一回なので趣旨説明なんかをしちゃおうかなと思っております。
 簿記の入門書というのは、本当にすごくたくさん出ているんだけれども、何
か専門用語とかいきなりたくさん出てきてどうもとっつきにくいよねという話
をよく聞きます。
 今更乍に書店でパラパラと見せて頂きますとあながちその意見も間違ってい
ないなと思う今日この頃。
 それなら、日々の講義の中で雑談の様なトークの中に簿記(違った、簿記の
講義の中の雑談を折りまぜているんですよ!)を語るのは極めて得意な私の特
性を活かし、エッセイを読むような感覚で簿記を学べる様な原稿を書いてやれ
という事で、このメルマガを発行することにしました。
 厳密に言えば違うよ!てな所もたくさんあるのですが、初学者がとりあえず
理解しやすいお話にしてありますので、ご容赦の程を。
 それでは肩の力を抜いてお読み下さいませ。

今日のPoint 資産=財産+権利

 あの人は金持ちかなあ?なんて気になる事なんだけれども、この金持ちって
いう言葉は、お金(まあ現金やね)をたくさん持っているからお金持ちなのかな
あ。
 案外、現金をいくら持っているかなんてのは判らないから時計とか車とか家
とか家で判断したりしない?するよね。
 ということは、お金持ちかどうか、つまり資産をもってるかどうかは現金だ
けでなく、財産で判断しているってこと。ここまでは簡単にわかると思う。
 その他に、例えばお金を貸していたりするとどうだろう。その貸しているお
金って本来は自分の財産だよね、っていうか帰ってくるはずだよね。それは、
簿記用語では「貸付金」(かしつけきん)っていうんだけど、こういうのはお
金を返してもらう権利になるだろ。こういうのももちろん資産になるよね。
 この権利系のものにもうひとつ「売掛金」(うりかけきん)というのがある。
商売の用語で「掛」(かけ)という言葉があり、これはお金のやりとりは後で
まとめてしましょうっていうことなんだ。だからこの「売掛金」は、商品を売
ったんだけど、まだもらっていないお金のことを指します。となるとこれはさ
っき出てきた「貸付金」とすごく似ている気がするだろ、だからこれももちろ
ん権利になって資産になるんだ。
 この権利と最初の財産を足したものが、資産ということになる。

具体的に資産に入るのは、こんな項目だよ。
現金・土地・建物・備品・車輌運搬具・売掛金・貸付金

 車輌運搬具(しゃりょううんぱんぐ)っていうのは聞きなれないだろうけど、
自動車や自転車、トラクターなどをまとめてこう呼ぶんだ。
 わかったかな?

 このメルマガを読んでよくわからなかったら、メールで遠慮なく質問してく
ださいね。
 
 それでは、また来週。

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発行責任者
     稲山 訓央(いなやまくにお)
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