*=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=* Jack in the box(アダルト) *=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=* 目次 1、ご挨拶 2、寝物語り 3、赴くままに…… *=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=* 1、ご挨拶 始めまして、菜月七瀬というものでございます。広いネットの片隅で、ジャ ンル的にはやおい・ボーイズと呼ばれているものを書いております。 ほんの少しだけ肩身の狭い思いをした事があり、今度この場をお借りして思 いっきり自分の書きたいことを書いてみようと思い立ちました。 それではご挨拶がわりにどうぞ。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=* 2、寝物語り 一人遊び 冬眞(とうま)君の場合 それはまだまだうだるような暑さが続いていたある日のこと。今日は、独り 寝の夜を過ごそうとしている冬眞だった。 「耕助(こうすけ)からの電話、かかってこないよな」 携帯を恨めしそうな顔をして眺めているが、応答はなし。 「もう、寝よう」 それでもまだ未練がましく携帯は離さない。ひょっとしたら、という想いが ある。 パジャマ代わりの短パンとTシャツという姿で寝室へと移動する。灯をつ け、ベッドの上に何気なく目を向けると、 「あっ、耕助昨日忘れていったんだ」 ベッドの枕元に吸いかけのタバコとライターが置いてあった。 二人の大事な時間を過ごしたあとは、タバコが吸いたくなるからといってい つも一服する。そんな耕助の横顔が、冬眞は大好きだ。 「耕助の匂いだーっ」 中から一本取りだして、香りを楽しんでいたら、 「あれっ、昨日もあれだけ出したのにな」 下半身が疼きだした。中心部分に、固まりが集まり始めているのがわかる。 「たまには、自分で出すのもいいかもな」 この間自分でしたのはいつだっけ? そんな幸せなことを考えながら、手を 下着の上に添えてみる。 「この手は、耕助の手耕助の手……だから…な……」 そういいながら自分に暗示をかけていく。昨日の夜も、耕助はこんなふうに して冬眞の物を触ってくれた。 どんな風にすれば冬眞の体が一番喜ぶか、耕助は本人よりも知っているよう で、 「うっ……はあっ…ぁぁあっ……」 一つ一つ思いだしては同じ場所を弄っていく。雫が流れてきた。それをまた すくっては塗りつけていく。 「うーーん、耕助……あっ…もっと……して…耕助……」 今頃どこで何をしているかわからないそんな恋人の名前を呼びながら冬眞は 夢中で扱き始めた。耳元では、昨日耕助が囁いてくれた睦言を思いだしていた。 『冬眞は、俺のもんだぜ。誰にも渡さない。好きだよ、愛してるよ』 何度も襲ってくるうねりのような快感の波をくぐり抜けたあと、 「あっ……もう…だ…め……い…くうっ!」 荒い息を吐き出したあと、何か物足りなさを感じていた。 「変だな。……いつもだと…すっきりして…んのに?」 枕を握りしめ、耕助の名前を呼んでいると、側に置いてあった携帯が鳴った。 『よう! 俺』 『あっうん? 耕助!?』 『いやに息があがってんな? なーーにしてたのかな冬眞君は??』 見られているような錯覚に陥り冬眞は慌てて下着を掃いた。いつの間にか下 着を取っていたみたいだった。 『べっ……別に。何もしてないよ』 『ほんとに? 俺のことでも考えながらやってたんじゃないの』 暫く黙り込んでいたら、耕助の笑い声が聞こえてきて、 『お前ってほんとわかりやすい奴だな』 『うっさいよ!! 耕助が……来てくれないから……』 『これから次の仕事何でな。待ち合わせまでの時間まだあるし、急にお前の声 聞きたくなって……ごめんな』 そんな優しく言われると、 『ううん。いいよ。仕方ないじゃない』 『で冬眞満足出来た?』 何で鋭いとこをこうも突いてくるんだろうか、冬眞はそう考えていた。 『えっ? どういうこと?』 『どういう事って、お前の体が一番正直だろう。後ろが満足してないだろう』 『耕助。そこって周り誰もいないの?』 『いいや。周り人だらけだよ。……誰も聞いてないって。それよりどうなんだ』 『どうなんだって言われても……』 『いいこと教えてやろうか』 『なに?』 含み笑いをしている耕助の声に、冬眞は好奇心をそそられた。 『冷蔵庫、いや冷凍庫の方開けてみな』 『冷凍庫!?』 『ちょうどいいのがあるからさ……あっ、来たみたいだから切るな』 『うん』 『あとちゃんとゴム付けてしろよ。じゃ』 言いたいことだけ言うと電話は切れてしまった。後に残されたのは冬眞の疑 問だけ。 「冷凍庫って……何があんの?」 言われたことを素直にするのが冬眞のいいところ。さっそく携帯電話を置い てキッチンへと歩き出した。 先に喉の渇きを潤そうとしてペットボトルを探して一口飲んだ。心地よい冷 たさが、気持ちいい。 飲みながら耕助に言われた冷凍庫を開けてみて、 「何があるって……。あるもんっていったらアイスと……ああ……ひょっとし て……これ …かな??」 それは……。 「ふうーーん。これ入れろってか?? うーーん。…面白いかも知れないけど …うーーん。どうしようかな??」 サイズ的にはちょうどいいかな。長さは長すぎるけれど、遊ぶのにはちょう どいいか。 それをじっと見ていると、なんとなくムズムズしてくる場所が出来た。 「試して……見ようかな」 それから冬眞は、さっき耕助からいわれたようにゴムを探し始めた。見つけ 出すといそいそとまた寝室のベッドの上に寝ころんだ。 「えーっと、こうやってつけてっと……これでいいよね」 新しい玩具を与えられた子供のように、ウキウキ楽しそうなのがどことなく 笑える。 「耕助、これから仕事だっていってたよな」 今晩の相手ってどんな人なんだろう。どんなことするのかな。いろんな思い がこみ上げてきた。 「今からの時間だから、食事して終わりってことないよな。きっと……」 ベッドの相手もするに違いない。なんか凄く悔しいけれど、仕方ない。仕事 が仕事なのだから。 「考えたら、耕助があの仕事してたから、出会えたんだよな。耕助……会いた いよ」 会って、昨日のように側にいて欲しい。一人寝るベッドは広くて寂しい。 「耕助……寂しい…よ」 自然とまた手は、下着の中へと入っていく。さっき出したばかりなのに、そ こはもう次の快感を受け入れる準備が出来ている。 「うっ……ああはっ…うーーん、耕助…」 余韻がまだ残っているのか、ほんの少し触り始めたばかりで冬眞はもう我慢 出来なくなってきている。 そのまま流されるままに二度目もいってしまった。自分の放ったものを手の 中にしっかりと受け止めた冬眞は、それをこわごわと後ろの方に塗っている。 怖くないというのは嘘だ。何度となく耕助のものはしっかりと受け止めては いるが、それ以外のものは初めてだ。しかも自分でそれを入れるんだから……。 冷たいものをしっかりと持って冬眞は後ろの穴にあてがった。 「冷てっ! こんなのどうして入れろっていうんだよ。耕助の変態!!」 とぼやいてみても始まらない。今は好奇心の方が勝っているのでどうしても やってみたいという気持ちがある。 「えっと……指入れて、ほぐした方がいいよな。うーーっ、なんか変な…感じ ……」 最初に感じる場所、指の第一関節当たりまではなんとか入れることができた。 その位置でしばらく指を抜き差ししていると、 「なんか、気持ちよく……なってきた」 息が上がり始め、体が熱を帯びてくる。指を入れた中で耕助がしてくれてい るようにしてみると冬眞の中での変化がわかってくる。 「もう……いい…かな……」 表面についているものを綺麗にふき取ったあと、冬眞は再びチャレンジして いった。 「ひいっ! うーーっん」 冷たい感触に負けそうだったが、それもすぐに慣れた。今度はスムーズにす るりと滑り込むようにして入っていった。 「これって……どこまで…入れたら……いいのかな??」 苦労した最初が不思議なほどにスルスル入っていくので、冬眞は無我夢中で どんどん中に入れていった。 「あっ! ああ! うわぁっ……はぁっはあっぁあっ」 この間耕助に教えられてしまった、一番感じる場所に先が届いたようだ。 一気にそそり立ってしまったものを冬眞は体で察することができた。雫が垂 れてくるのを実感しながらも、辞めることは到底出来なかった。 刺激が強すぎていけない。辞めたくても、冬眞の動きは止まらない。ただも う快感に喘ぐだけの獣になっていた。 手が勝手にいろいろ角度を変えて、快感の源を捕らえ続ける。 「あぅっ……もう…駄目……だ。いっ……くっ…ふぅっ……!!」 全身に軽い電気のようか刺激が駆けめぐったと思った次の瞬間、冬眞は何度 目かの時を迎えた。 「で、気持ちよかったろう」 次の日の朝、耕助がやってきて冬眞に昨日の話を聞いている。 「気持ちはよかったけれど……。今朝から大変なんだから」 「どうして」 「冷たすぎたみたいでさ、お腹調子悪くってさ……ちょっとトイレ行ってくる」 慌ててトイレに駆け込んでいく冬眞の後ろ姿を見て、耕助は珍しく反省して いた。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=* 3、赴くままに…… サンプルをということだったので、今ホームにある俗に言う裏ものとして載 せているものを持ってきました。 毎回ではないにしても、それなりの性描写を含むものを載せていきたいなっ と考えています。 元々私の書く物は、ほんわかとしたものが多いのですが、時々ちょっと激し い物も書いてみたい時があります。ほら、甘いものばっかり食べていると辛い ものが欲しくなる時ってないですか? あんな感じです。 今は諸事情で更新をお休みしているホームですが、そのホームで上記作品の 二人の話があります。そちらも読んで頂ければわかりやすいですし楽しんでも らえると思います。 それではまたお逢いできる時まで……。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=* Jack in the box(アダルト) 発行者/著者:菜月七瀬 発行間隔:不定期(週1〜2回予定) ご意見・ご要望・苦情なんでもどうぞ:nanasye@kg7.so-net.ne.jp HP:やおい本舗 http://www8.lunartecs.ne.jp/~hanasye/gate.html ★★本メールマガジンの無断転載を禁じます。★★ *=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=*=* |